腎臓病療養指導士のご紹介

 去る2019年3月17日、東京医科歯科大学M&Dタワー(写真)で開催された第6回腎臓病療養指導士認定のための講習会に参加してきました。

 

 現在、透析患者が増加の一途をたどっており、CKDの重症化を予防することが大切であるということはご存知のことと思います。特に鹿児島県は透析移行率が高く、急務となっております。

 

 CKD診療においては多職種でのチーム医療、病診連携が重要です。CKD予防をチームで介入することでCKDの進行度が異なるというデータも出ているくらいです。→参考)Clinical and Experimental Nephrology

 しかし、実際のところは、入院医療機関の中では包括的な指導ができていても患者がひとたび退院し、医療機関の外に出てしまうと、薬局ごと薬剤師ごとに指導の格差が生じるということがあり、包括的な服薬指導、食事管理や療養生活支援が行えていないという現状があると思います。

 CKD患者の予後、QOL改善のためには、共通の基本的知識を持ち、チーム医療の中で正しく実践する必要があるため、その担い手として腎臓病療養指導士の設置が始まっております。鹿児島市でもCKD予防ネットワークなどもあり、チームとしてのCKD対策が保険薬局にも広がろうとしております。

 

 腎臓病療養指導士に関しては、保険薬局の先生でも取り組みやすい資格となっておりますので、ぜひみなさま地域の患者様のために受講されてみてください。

 

※応募用件や認定試験内容など詳細については日本腎臓病協会ホームぺージから。